2020.05.29

 

デジタルアーカイブ学会内肖像権ガイドライン案

 

関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)は、運営する関西大学デジタルアーカイブANNEX内「コロアーカイブ@関西大学」において、デジタルアーカイブ学会法制度部会が進めている肖像権ガイドライン実証実験に参加協力いたします。

 

デジタルアーカイブ学会では、デジタルアーカイブの整備における「権利の壁」として、著作権とともに肖像権の問題がこれまで指摘されてきました。


肖像権とは、著作権のように法律上明文化された権利ではなく、判例で認められた権利です。このために、権利の対象や保護の射程などのはっきりした規定はなく、全て解釈に委ねられていることから、デジタルアーカイブの運営側にはその判断が難しく、結果デジタルアーカイブでの資料公開を妨げる壁となっています。そこで、デジタルアーカイブ学会法制度部会は、デジタルアーカイブの運営担当者が肖像権の権利処理判断のためのガイドライン案を作成し、これの実運用を行うための実証実験をスタートさせました。

 

KU-ORCASは、コロナアーカイブ@関西大学において、肖像権問題に関わるような写真・動画の収集も行っていることから、この実証実験に参加することで、円滑な資料公開を進めるとともに、デジタルアーカイブ学会へ協力してまいります。