藤澤恆

整理番号
15-1
印面文字
藤澤恆
サイズ(cm)
印面(縦×横)cm:1.98×2
高さcm:1.09
重量g:11
備考:印泥盒(縦×横cm)3.42×2.52 (高さcm)1.2  箱(木製)(縦×横cm)5.19×7.16 (高さcm)1.85
備考
木製小箱に収められる。15-3は連印。側款にいう「絹州」とは阿部縑洲(一七九三―一八六二)のこと。『七香斎文叢』(LH2*甲*21)に収める「祭縑洲先生文」によれば、文久元年(一八六一)、二十歳の南岳が晩年の縑洲を訪ねた際「手雕之印六七石材銅材」を示されたという。おそらくこの時に送られた印章なのであろう。
阿部は名は温、通称は良平、四国讃岐の人。東畡友人で南岳の庇護者。詩文書画のほか篆刻に巧みであった。東畡に縑洲の印譜に寄せた跋文「書良山堂印譜後」(『東畡先生文集』巻九)あり、文政十二年(一八二九)作。郷純造編『法眼居印賞』巻二(一八九八年)南岳序文冒頭に15-4を、序文末尾に15-1と15-2を捺印し、小山雲泉『千字問百顆印譜』(一八八六年)の南岳序文に15-3を捺印する。

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